NPO法人D×P
企業とNPO,NGOのつながりを強くして、社会全体に寄付の文化を根付かせる。
そんなTAPのコンセプトを実現する記念すべき最初の取り組みが始まりました。
1979年の創業以来ビル管理業務から人々の暮らしを支える東工エンジニアリング、悩める高校生に「つながり」、「経験」を届ける認定NPO法人D×Pでの今回の取り組み。
今回は私たちの初めての取り組みがどのように実現したのか、またこれからの展望についてご紹介させていただきます。
学生たちに「つながり」と「経験」を
日本中には悩める学生がたくさんいます。
家庭環境や学校でのトラブル、金銭的な問題、そういった高校生に様々な角度から「つながり」、「経験」を届けるのがNPO法人D×Pです。
今回はその取り組みの一環として、東工エンジニアリングと提携し、学生の就業体験、就職支援が実現しました。
代表の今井さんにお話を伺いました。
今井さん:「私たちD×Pは今期で8期目を迎える年間8000万円ほどの寄付をいただき活動する日本でも珍しい寄付型のNPO法人です。特徴的な点ではボランティアスタッフが300名、個人の寄付者が1000人もご協力いただいています。
そんな私たちが何をやっているのかというと一人一人の若者が自分の未来に希望を持てる社会を作っています。これまで4000人くらいの学生を支援してきました。日本の高校生、特にしんどい家庭の子達は孤立することが多いんです。ですから私たちはまずは「つながり」を作ることから始め、「仕事」、「住む場所」を提供しています。
どんな学生が多いかというと40%の学生が進学も就職もしない通信、中退率が非常に高い定時高校の学生ですね。またこういった学生は増えてきているのに、行政も企業もこういった問題に対処できていないため私たちが取り組んでいます。具体的な取り組みとしてはボランティアさんのご協力をいただいて授業をしたり、ツイッターを通して相談を受けれるオンラインサロンなどを多くの方々の寄付、サポーター企業様と行なっています。
そういった中で今回、東工エンジニアリングさんにご支援いただけるのは非常にありがたいです。実際に私たちの方からすでに学生が一人参加しているので、今後はそういった形をもっと増やしていきたいですね。」
東工エンジニアリングが目指す社会貢献の形
今回、取り組みに参加していただくことになった東工エンジニアリングの社長である松永さんはどのような思いで参加を決意していただけたのでしょうか。
松永さん:「そうですね、才木さんに紹介していただいて参加することになりました。企業活動をしていく上で大切なことが3つあると思っていて、「社会」、「人」、「顧客」の3つです。私はこの中で「人」、特に従業員を一番に考えていて、その次に「顧客」、そして「社会」と考えていました。しかしこれから会社が成長していく中でいろんな人材が必要ですし、それを考えた時 「社会」に対して貢献していない会社には人は集まりにくいと思うんです。そういった思いから参加させていただく運びとなりました。今井さんのところにおられる学生さんたちは様々な悩みを抱えていると思うんですが、そんなことは大きな問題ではなくて、そういった方達ともぜひ一緒に働きたいと思うんです。」