Southwest Airlines 「LUV seat:Repurpose with Purpose」
近年、CSR活動の一環として環境保護は定着しつつあります。
エコを目的とするVSR活動の結果、非エコな副作用を生んでしまったらどうすべきなのか?
その問いに答えを出したのがアメリカの航空会社のSouthwest Airlinesです。
Southwest Airlinesは航空機の内装を、より軽いシートカバーにして機体の重さを軽減することで燃料を節約することに成功した。しかし、この内装を一新した結果今まで使用してきた皮製の内装がゴミ化してしまいました。
この皮革をゴミにしないために、レザーシートカバーに付加価値をつけて新商品へ生まれ変わらせるというプロジェクト”LUV seat; Repurpose with Purpose”を発表しました。
孤児支援を展開しているNPOのSOS Children’s Villages Kenyaが、この使用済レザーを使用してローカルコミュニティの商品を生産、また、使用済みレザーからシューズやサッカーボールを制作するための実習を有償で受ける予定です。
制作したシューズはAnti-Jiggerキャンペーンの一部として販売され、サッカーボールはHIV、AIDSやマラリア撲滅に向けた意識向上を図るという教育プログラムのために寄付されることになりました。
航空機の内装も環境に配慮されたものに変わり、使用済みのレザーを廃棄するのではなく新しい商品になりました。
またこのCSR活動は、皮革職人が技術を若い世代へ伝授することに寄与したという点でも評価されました。
これからも環境保護のCSR活動する上で、本当にエコになっているかどうか意識する必要があります。